ボヤキと叫びのバックナンバーから
名作をまとめて　本にしました
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観察力

れーこさんは、久々に新しい着付けの職場に通っている
と、同時に15年続けた新聞集金の仕事を辞めた
と言うのも、
子ども相手の仕事と新聞集金と自宅の着付け教室に加え結婚式場の仕事を加えて
旨く回そうと思ったのだが
さすがにきつくなたところへ、お盆で実家の盆行事と家の手入れをしたら、
もうしんどくなって、リンパが腫れて熱が出た。
それでも、私しかやる人がいないと言う思いで、何とかこなし
こっちに帰ってから医者に行った（なんたって、お盆で軒並み医者は休みだった）
抗生剤を飲むと、熱は下がるものの、これで3カ月連続でリンパが腫れて熱が出た事になる
さすがに不安になる
無理しすぎか知らん
でも、ヒマな時はヒマなんだけどね
庭の手入れもするし、
着物リフォームもしちゃうし、
お茶だってしちゃうし、
着物だってきるし、
ふすまだって貼り替えてるけどね

それでも、これだけ熱が出ると無理なのかなあ
どれを切るかと言えば、集金かしら
足の不安もあるし、外仕事で過酷だ

でも効率はいいんだよなあ
1週間くらいで片付くし（片つけるし）
おばあちゃんも待ってるし、おなじみさんもいるし

新しく始めたのは結婚式場の着付け
経験者として入ったのだが、上には上がいる
一通りはわかっているが、わかっていることが
１００％できる人とできない人がいる
私は後者だ

・・・自覚はある
ちょっとの帯の位置だとか、半襟の出方とか、お太鼓の大きさとか、左右のずれとか、
1センチくらいのことだが、やはり要求される世界なのだ、お仕事だから。
家で先生をしているならば、指摘されないことが追求される

じゅんじさんにこぼしたら、
「そんな細かい観察眼なんてものはあなたにはない。
そんなものがあったら、人の顔がわからないはずがない。
見ているようで、みてないんだよ」
ああ、ごもっとも、ごもっとも。
「そーゆーものは、天性だと思う?
あなたはぱっっとみて、すぐわかる？
よーするに間違い探しのようなものだよね？」
と、問えば
「わかる、それば努力して身につくものじゃないと思う。
あなたはそれはずっとわからないんじゃないか。
あなたはチームですることは言葉足らずと言うか、
息が合わないから（俺がそうなんだから）まだ集金の方がいいんじゃないの」

いってくれるね
ああ、絶望的


でもねえ、井の中の蛙で良いのかしらんとも思う
私よりきれいに着つけられる人がいっぱいいることも知っている
その人と一緒に働ける機会はめったにない
ふつーにきつけるならふつーにできる
ここはがんばるか

そして集金をやめ、式場の着付けにシフトチェンジした
まあ、最悪首になるだけだし、・・・修行じゃ
やはりチャレンジのれーこになろう。

ああ、観察力で１つ事件があった
我が家のじじいとばばあ、
つまりはじゅんじとれいこの憩いの真田丸の犬伏予告で
「父上、いつまで夢をみておられるのです」と叫んだのが
私は父に別れて家康に付く信幸兄さんと思ったのだが、
じゅんじは信繁だと言う
そのセリフで「私は決めた～」と続くと解釈したのだけどなあと
納得しないまま勝負は真田丸HPで明らかに
PVを見たら、信繁君でした

「ほらね。あの声は信繁だと思ったんだ
大体、なんでそんだけ観察力がなくて、
信幸といいきるかなあ。その神経がわからない」
「わかりました。私は観察力がありません。それがそんなに嬉しいか」
「いや嬉しいわけじゃないよ。自覚を促そうと思って・…」
「ニヤニヤしながら言ってるじゃないか、ドヤ顔じゃん」
「いや、しわを寄せて言ったら角が立つじゃないか。柔らかく言おうと…」
「いいや、認めなさいよ。嬉しいんでしょ。自分があってて。
素直にやったーーーって言いなさいよ。
かっこつけっるから子どもにもいやみだと言われるのよ」
「いや、そんなキャラじゃないし」
「・・・・・・・」


じゅんじ、キャラはもうとっくに崩壊している
そう思ったれーこだった